150年前のかずら
2010年04月17日

藁ぶき屋根の天井に組まれている竹の格子を結んでいるかずら。
それを針金で結びなおしているのですが、こうしてはずされた紐のようなものは
「かずら」です。
切れているものもありますが、まだしっかり結ばれているものも多くあります。
これは、建てられてから一度も手が加えられていないもの。
ということは、150年前にこの家を建てた人が結んだものです。
その時代の大工さんでしょうか。この家のご先祖さまでしょうか…。
そんなことを考えていると、なんだか時代を超えて行くみたいでわくわくします。
屋根裏には、藁を束にして泥を重しにしていました。
昔の断熱材だそうです。
屋根裏の竹は、当時あった囲炉裏や窯で燻され、黒くなっています。
丹精込めて作られたこの家を、また使わせていただけることに感謝せずにはいられません。
補強して、またこれから末永く使わせてもらいたいと思います。
人が集い、笑いの絶えない空間になって、喜んでもらえますように…

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